こんばんは。InDexです。
今日もクソ暑かったですね。暑かったっていうか、現在進行形で暑いんですけど。
さて、ARIAの1期であるThe ANIMATIONを見終わったので語っていきましょうか。
先に言えることは一つだけ。神アニメ、です。
6話 その守りたいものに…
アリスちゃん回。
新キャラであるアテネが出てきます。アテネは普段抜けているキャラですが、さりげない気遣いのできる人として描かれています。その気づかないところで活躍するのは利き手ではない左手も同様で、働かないダメな手と認識していたアリスちゃんは認識を改めることになります。
人は支え合って生きている。そういったメッセージ性の強い話でしたね。
にしてもアリスちゃんのアテネさんに対する当たりが強すぎる。これ、アリスちゃんに嫌悪感沸く人も出てくるんじゃないか、って思うくらいヒヤヒヤもんです。
そういえば6話にケロロいたね。
7話 その素敵なお仕事を…
晃さんと新婚さん2人と一緒に修行する回です。軽い気持ちで同行することにした新婚さんでしたが、3人に厳しく接する晃さんを見て若干引いていました(引くってよか気圧?)。あんなに厳しく指導されるなんて大変ね、と思った奥さんでしたが、厳しくするのはそれだけ3人を思ってることだよ、と優しい面持ちで言う旦那さん。
という話です。
1期の中ではまぁ、微妙な回でした。通過できるか分からない古い道を開拓するシーンはワクワクドキドキしましたね。
8話 その憂鬱な社長ったら そのイケてるヒーローってば…
アリア社長回です。10、20年前アニメにはなぜかお約束のようにいたマスコットキャラが主役って珍しいなぁ、と意欲的な回だと思いました。
前半は何も役に立てない自らの無力を悟り家出するアリア社長の話です。姫屋の猫は(名前忘れた)自らを庇護されるべき存在、いるだけで象徴としての仕事を果たしていると自覚しているので特に悩んでいません。しかしアリア社長はなまじ知恵が働くので視座が猫、ペットのものではなく、人間、社長という立場の視座に立っているが故、何も役に立てない自らに無力を感じるんですね。この話が無ければただのマスコットキャラだったのですが、この話があるからこそ、少し深みの加わるキャラになりましたね。
だからでしょうか。13話でアイちゃんのお姉さんの子供がアリア社長に近づくんですが、知恵と理性を持つアリア社長との絡みを安心して見られるんですよね。普通、幼児が猫に警戒心なく近づくと引っ掻く危険性を感じ取るものですが、アリア社長にはそういった危険性がないんですよね。
ヒーローとしての矜持を持ちつつ頑張るアリア社長ですが、変装がバレバレなのですぐにばれてしまいます。一見ギャグにも見える、というかギャグなんでしょうが、当の本人は至って真面目に仕事をこなしている感じがいいですね。
それと、落とし物の人形を届けた際、自らの正体を明かさないアリア社長に理想的なヒーロー像を見ました。
なんだかアリア社長の話が長くなった……。
9話 その星のような妖精は…
アリアカンパニー創始者であり、伝説的なウンディーネとして君臨していたグランマ回です。藍華ちゃんはグランマに厳しくも意味のある修行を付けてくれると期待していましたが、期待とは裏腹に命じられたことは芋掘り、お風呂等、修行とは遠く離れたものでした。
私はこの回が始まって早々、とあることをどう表現するのか考えていました。話が始まってすぐ、これは界隈でトップクラスの実力者だった人がどのような思想だったのか、描く話であると理解しました。そのためグランマがどんな考えで、どんな所作で、どうやって伝説の大妖精とまで呼ばれるようになったのか、その辺を注視して見ていました。
解答は話の後半で出ました。
ウンディーネにおいて一番大事なこと。それは「如何に楽しめるのか」ということです。辛いこと、悲しいことがあったとしても、それをどうやって楽しめるのか。努力すべきことは楽しむために視点を変えて、多角的に物事を判断することなんですね。ちょっと難しいこと言いましたけど、一言で言ってしまえば「如何に楽しめるか」。それだけなんですね。
キャラの性格的に一番似た感性を持っているのは灯里ちゃんっぽいので、この後々の話で葛藤に苦しむ灯里ちゃんの話があったとして、そういう時にグランマは再登場しそうですね。
しかしアレですね。こうして1期を振り返ってみると、5話、9話、10話のように3人で何かする日常が11話を見ると貴重なものに見えてきますね。
10話 そのほかほかな休日は…
雪虫の話です。セミと同じで短い時間しか同じ時を共有できない切なさを描く話になっていました。
お話自体はありふれた感じなんですが、廃墟となった家を改造して温泉にする、っていうのがロマンチックで素敵ですね。こんな温泉があったら入湯してみたいと思うと同時に、廃墟なので崩落の危険性とか考えてしまいますね。だからこそ、フィクションなのですが、より一層素敵な場所だなぁ、と感じます。一歩外れた道の先には隠れた温泉の名所がある、ってのも冒険心をくすぐらせますね。
休日って感じでとても良きです。
11話 そのオレンジの日々を…
神回。これを神と言わずして何が神だろうか。
恐らくARIA1期で最も高い評価を得た話ではないでしょうか。
灯里、藍華、アリスの3人は毎日一緒に練習しており、それはアリシア、晃、アテナも昔は同様でした。しかし、アリシア達は自らの立場が上がるにつれて仕事が忙しくなり、昔のように集まる機会が減っていきました。
そんな事実に、アリスちゃんは「いつか私たちもそうなってしまうのでしょうか……」と不安を口にします。それに対しアテナさんは過去も楽しかったけれど、今は仕事も楽しいし可愛い後輩もできた、と”今”の楽しさを語ります。アリシアも続けて「過去の楽しさに囚われて今の楽しさが見えなくなるのは悲しい」と言います。
そんな話の後、灯里、藍華、アリスは帰途に付いていました。先ほどの会話を思い返しながら。そして藍華とアリスちゃんと解散する橋の前まで来て、灯里ちゃんは別れの言葉を口にします。
ここからですね。2人を見送る灯里ちゃんの表情はどこか不安げです。橋の向こうに消えていく2人とは一生会えないような気がして。”今”はいつか過去になっていくけど、”未来”にも楽しみは待っている。それでも――
灯里ちゃんは感情を爆発させ、2人に大声で別れの言葉を口にします。ここが非常に良い。本当に良い。挿入歌であるシンフォニーがかかるのも非常にいい。時間は優しい時もあれど、残酷なまでに非情なこともある。それは変えられない現実だから、せめて感情を爆発させて足掻くしかない。そんな切なさが表現されていて神回でしたね。
シンフォニー最強です。11話最強です。
3人で楽しいシーンを見る度に、11話を思い出すんでしょうね。
12話 そのやわらかな願いは…
水路が未だ機能していない、開拓時代のアクアの話です。
アクアは手作りの星で、様々な人の努力が集まって”今”がある。人の思いが結晶となってゴンドラという職業が成り立つアクアになった。
アクアの過去回に外れ無しですね。マジで。
ウンディーネの社長を猫にする理由に未来と過去を繋ぐ存在、というのがまた素敵な話でしたね。昔の藍華やら暁やら、アリスちゃんの母親らしき人物もいて懐かしい気持ちになった回でした。
今回灯里ちゃんと時間を過ごしたあの人は再登場するのでしょうか。
話すことは少ないけど12話も1期の中でトップクラスに好きな話です。
13話 そのまっしろな朝を…
年越し回です。
11話、12話、と神回が連発していたのですが、13話はエピローグって感じでそこまで起伏のある話ではなかったです。
アイちゃんが再登場したんですが、あ、こんな早くに再登場するんだぁ、と思いましたね。灯里ちゃんがプリマ(だっけ?)になってから登場するもんだと思ってたので拍子抜けしました。
とはいえ、今までに出てきたキャラクター達が大体登場し、尚且つ1話の踏襲って感じでいい話でしたね。
というわけでARIA1期の感想でした。
訓練校にいる先輩にお勧めされたのですが、ここまで完成度の高いアニメだとは思いませんでした。でっかいビックリです。
正直1話の満足度がデカすぎて2期を見るモチベが逆にそんなないんですが、2期の評価も高いので視聴は確定ですね。
11話のシンフォニーがヤバすぎてようつべで検索したんですけど、そのコメントの一つに「アリスちゃんと藍華ちゃんが先にプリマになったのが11話で暗示されてる」って書いてありネタバレ食らいました。
な、なるほどぉ……。確かに先にプリマになりそう……。
そんで灯里ちゃんはそれに対して自分はなぜプリマになれないんだろう、と悩みそう。それを解決するのはアリシアさんか、グランマか、どちらなのか。もしくは過去のアクアに戻り、過去の自分を見て初心を取り戻すとかそういう話かもしれないですね。
嗚呼、逆にモチベが沸きあがってきたんじゃないかぁ!?!?
というわけで皆々様。
ここらで兎は床に就かせていただきます。
でっかいスヤスヤです。