兎は地球で床に就く

システムエンジニア予定の無職ニートブログ

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会2期7話の感想

 こんばんは。Indexです。

 今回は虹ヶ咲2期7話の感想です。

 

 話の流れとしては、栞子が自分の心にフタをしていたスクールアイドルをやりたい気持ちを解放する話となっています。

 

三船栞子、という人間

 栞子はとある一つの思想を持っています。

 それは、「みんなが幸せになれる世界になればいい」という思想です。

 その考えの元、自分の適性にあったことだけをすれば、確実に後悔はしないだろうという行動理念を持っています。実際、文化祭やSIFを陰ながらサポートするのが自分の適性であると考えており、その職務を逸脱したことは一切行いません。

 ではなぜ、そのような思想になったのか。

 それは栞子の小学生の頃の話です(薫子がスクールアイドルだったのは高校生だったので、たぶん六年前くらい。そう考えると小学4年生頃)。

 小学生の栞子は、幼馴染のランジュと離れ、少し寂しい思いをしていました。そんな栞子に、薫子は自分のスクールアイドルの姿を見せ、幸せな気持ちにさせてくれました。栞子はスクールアイドルの薫子のことが憧れでしたが、薫子はラブライブ予選を敗退したことで引退します(当時3年生だったのかとか分からんけど)。引退の際、薫子が涙を流す姿を見て、栞子は思ったのです。こんな思いをするくらいなら、適性外のことなんてするべきではない、と。だからこそ、自分もまた、スクールアイドルを目指すべきではないのだと、そう考えるようになったのです。

 

 ここで重要なのは「みんなが幸せになれる世界になればいい」という思想はあくまでも栞子が思っていることなんですよ。しかし実際に栞子の行動理念となっている思想は「みんなが後悔しない世界になればいい」なんだと思います。

 幸せな世界と後悔しない世界。

 この二つは似ているようでまるで別物です。後悔はするかもしれないが、幸せな世界。後悔はしないものの、幸せではない世界。二つは意外とだいぶ離れた位置にあるのかもしれませんね。

 栞子の後悔しない世界というのは、だいぶ後ろ向きで諦めに近い思想です。

 

 しかし、薫子から「後悔してないよ。やってよかったって思ってる」と言葉を貰います。加えて虹ヶ咲のメンバーからも、「やりたいと思ったのなら、すでに適性があるんじゃない?」と言葉を貰います。

 栞子は自分の中にあるスクールアイドルをやりたい、という気持ちに気づきました。今までフタをしてきたけれど、ここまで合同文化祭・第2回SIFのサポートをしたのも、自分の隠れたそういった気持ちが故なのでは、と考えました。

 そうして栞子は、小学生の頃憧れていた、薫子と同じ、あのステージの上に立ちます。

 

 実際、やりたいことをやって後悔することはあるかもしれない。けれど、いつかの日に後ろを振り返ったら、その思い出はやってもよかった、って思えるかもしれない。それを言えるのはきっと、後悔した人だけ。薫子だけなんだろうなぁ、って思います。

 後悔はしていない、と言っても、実際そう思った日はあったんじゃないかって思います。当時は後悔していた。けれど今は、やってよかったって思ってる。自分的にはそう解釈しています。

 

自分の道を歩めば歩むほど、揺らぐ地面

 この第7話は栞子回であるのと同時に、ランジュにもまぁ~やばい影響を与えています。そんなランジュの心情を、ちょっと推し量っていきたいと思います。

 

 ランジュは一言いえば「孤高の存在」です。

 人との馴れ合いを嫌い、中途半端を嫌い、自分を最大限に発揮することが行動理念となっています(たぶん)。

 ではなぜ、ランジュはSIFに魅力を感じたのか?別にソロアイドルとして自分を表現するだけなら、SIFで無くてもいいんです。SIFに感動したからと言って、別にSIFに出場することはしなくてもいいんです。

 

 ではなぜ、ランジュはSIFにこだわるのか。それは恐らく、「居場所」です。これまでずっと孤高な存在でいたランジュ(7話ではまだその情報出てないけど)。そうした孤高を誇ると共に、寂しさも感じていたんですね。他のみんなと和気藹々と過ごす日々も羨ましい、と。けれどそれは、鐘嵐珠では無いと考え、気持ちにフタをしてしまったんです。

 そんな折、SIFの動画を見つけるわけです。そこに映っていたのは、ソロアイドルとして自分を表現しながらも、どこか一体感を覚えるような動画でした(この辺から妄想)。自分と同じソロアイドル。だけど、どうして一体感を覚えるのか。自分も、この輪の中に入りたい。そうした気持ちで、ランジュは日本へ留学に来たのではないでしょうか。自分の居場所は、ここなのではないのか?と考えて。

 しかし、そこは鐘嵐珠の考えるソロアイドルの集まる集団ではありませんでした。鐘嵐珠として、そこは受け入れてはいけない場所だったのです。

 だから同好会に入部することを拒否したんですね(妄想)。

 

 そうした誰かと仲良くなりたいという気持ち、孤高のアイドルとしてみんなに夢を与えなきゃという気持ち。その二つがコンフリクトを起こしているんです。

 その仲良くなりたいという気持ち、それを一番向けていたのは栞子だったのではないでしょうか。子供の頃は今よりずっと深く繋がっていた存在の栞子。けれど、あのステージを見てしまい、自分が絶対に参加できない、鐘嵐珠なら参加してはいけないコミュニティに栞子は言ってしまったのだと悟ります(ミアに関しても、気持ちの大小はあれど同様)。

 

 う~ん。ラン虐、やばいわよ!!

 というところで一旦、7話の感想をやめましょう。これ以上書くと後々に響きそうなんで。

 

 8話はFuture Parade回だっけ。パレードの綴り絶対ミスってるわこれ。