兎は地球で床に就く

システムエンジニア予定の無職ニートブログ

虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会2期9話の感想

 こんばんは。Indexです。

 今回は虹ヶ咲2期9話の感想となっています。

 

 話の流れとしては、過去に囚われていたミアとランジュが、自分に正直になるという話になっています。

 

ミア・テイラー、という人間

 8話までのミアは正直言ってハンバーガー作曲娘、くらいの認識しかありませんでした。とはいえ、随所随所で「求められたことに応えるだけでいい」等、ミアの一番深い部分の言葉がありました。

 ミアは小さい頃、歌うことが大好きな子供でした(14歳でまだ子供だけど)。しかし、テイラー家の音楽発表会の際、テイラー家という家そのものが背負うプレッシャーに圧し潰され、応えることができませんでした。そこでミアは、自分はテイラー家として歌うことはできないんだと考えるようになります。だからこそ、テイラー家の一員としてあり続けるためには、作曲という形でミア・テイラーを証明し続けなければならないと考えるようになったんですね。その作曲した曲をみんなに知れ渡るように伝える手段がランジュなわけです。

 ミアはランジュのことをパーフェクトと評しています。歌もダンスもプライドも、全てが嫌味なくらいパーフェクトな存在と評価しているんですね。そんなランジュとタッグを組めば、自分はミア・テイラーとして居続けることができる。いてもいいって、自分を許すことができる。実にストイックなキャラクターです。14歳か?本当に?

 

 しかし、璃奈から「ミア・テイラーではなく、ミアちゃんの曲が聞きたいな」と言われ、「スクールアイドルは誰もが夢を叶えられる場所」と言われるわけです。そしてミアは再び歌うこと、同好会に加入することに決めるんですね。

 そしてそれは、ミアが過去に諦めた夢、手を伸ばしても絶対に届かないと思っていた居場所そのものだったのです。それは、夢を諦めたランジュと重なっていました。

 

鐘嵐珠、という人間

 ランジュは好きで一人でいるわけではありませんでした。昔から最初は仲良くできていたとしても、それが続かない人間だったのです。確かスクスタではその辺、何でもできる完璧超人だから嫉妬された、とか、割と明け透けに物を言うので次第に離れていったとか、そういう風に説明されていたと思います。

 そのため、友人ができなかったんですね。ランジュはランジュで、人の気持ちが理解できない、と分かったため、それなら一人でもいいって考えるようになります。そしてスクールアイドルなら、曲を通して分かり合うことは無理でも「認めさせる」ことは可能なのだと気づきます。そしてそれこそ、ソロアイドルとして自分が取るべき方法なのだと気づきます。

 が、結果はだめでした。認めさせるだけでは、ランジュは納得できなかったんですね。いつだってランジュの空に煌く星は、みんなと仲良くしたいという原点の気持ちだったんです。だから、いくら手を伸ばしても届かない夢、と表現していたんですね。スクールアイドルを辞める、というのも同様の理由で、認めさせるだけでは満足できないのだから、ここは自分の居場所ではない、と考え辞めることを決意したわけです。

 

 しかし、ランジュには見えていないものがありました。それは、自分を心配してくれる人たちの存在です。必死でランジュを引き留めようと作曲を手掛けるミア、スクールアイドルとしてのランジュにときめきを感じた同好会のみんな。そして、ランジュと共にスクールアイドルがしたい、と考える栞子。

 ランジュの周囲には、ランジュを想う人たちがたくさんいたのです。

 ランジュは頑固というか、人のことを見ているようで自分に関しては視野が狭いんですね。だから見えていなかった(遥か昔に諦めた夢だから、見えていても見ようとしていなかった可能性もある)。

 

 そして、自分を受け入れてくれる同好会に加入を決意し、見事に2期の新キャラ3人は同好会に加入するわけです。

 

栞子がランジュへ謝罪した理由

 正直ここが一番よく分からなかった点です。

 栞子はなぜスクールアイドルをやりたかったことをランジュに言わないことで、ランジュが傷ついたと考えたのでしょうか。

 幼馴染だったからでしょうか?唯一とも言っていいランジュの幼馴染であり友人の栞子。そんな存在だったのに、スクールアイドルのランジュに打ち明けず、幼馴染でもない関係の人間に話してしまった。この辺ですかね?

 でも別にランジュを傷つけたってことにはならないと思うんですよ。まぁ確かに、過ごした年数が違う人に、自分より仲良くないと思っていた人に、親友が本音を告白したら、脳破壊される可能性はありますけど……。いまいちしっくりこないんですよね。

 う~~~~~ん??????????????????

 たぶんもう一度2期を見返せばこれに納得できる理由もできるんでしょうけど。

 その辺は次なる私に任せましょうか。うん。そうしよう。

 

なぜミアの説得役が璃奈だったのか

 なぜミアの気持ちを理解し、スクールアイドル同好会に加入させるキーパーソンが璃奈だったのか。それは偏に、璃奈も過去に囚われていた存在だったからでしょう。

 璃奈は上手に表情を作れない人間でした。そのせいで怒ってると勘違いされることもしばしばあり、そんな人に気持ちを伝えられない自分が、スクールアイドルなんてできないとも考えていました。しかし、それなら璃奈の持つ別のいいところで自分を表現すればいいじゃん!と同好会のみんなから言われることで、液晶に喜怒哀楽の顔文字が出るゴーグルを着用したわけですね。そうして璃奈は、みんなと繋がりたい、という夢への一歩を踏み出したわけです。

 そんな自分のやりたいことを押し殺していた璃奈だったからこそ、あそこに駆けつけたのは璃奈だったんですね。まぁでも、そう考えると、あそこに駆けつけるのはかすみとしずくも一緒にいて良かった気がします。さすがに三人だと見せ場が減少してカタルシスも微妙になっちゃうかな?

 

 ってな感じの9話でした。10話以降はよく覚えてないので肩の力を抜いて、リラックスしながら見たいと思います。

 

栞子、謝ったり理由