兎は地球で床に就く

システムエンジニア予定の無職ニートブログ

実家という面倒くさい世界

 こんばんは。Indexです。

 本日は面倒くさい話です。

 

 さて、辛い辛い仕事を辞め無事にニートと化した私は実家に出戻りました。

 実家のニートの扱いはと言うと……今のところは別に問題は起きていません。

「働けクソニート!」

 と足蹴にされることも無く、流れ星を見たぞ!と興奮する父親に「お前が早く就職できるように祈っておいたからな!」と悪意無きプレッシャーがあった程度です。

 それに、再三言われるまでもなく、自分自身を責め続ける自己肯定感の薄い人間なのでプレッシャーを掛けられても余計に辛くなるだけです。

 こういう、今のままじゃだめだけど、今を変えようと努力しようとすると辛い人っていっぱいいるんでしょうね。私もそんな有象無象、十把一絡げな群衆の一人です。

 

 今回はそんな自己肯定感の薄いし低い人間の実家での面倒くさい話です。主に人間関係の面倒くささであり、解決することは不可能な議題です。

 ちなみに、人間関係を根底から丸っと解決する手段はたった一つしかありません。

 それは一人で暮らすことです。コミュニケーションツールを使わず、誰とも繋がらず、孤独に生き続けること。私的にはこれしか思いつきません。はい。

 

祖母の怒涛の人生

 私の祖母から先日、過去の話をされました。

 祖母は私くらい歳の頃、26歳の時に最愛の人を失ったそうです。

 祖母と最愛の人、Aさんは婚約の約束もしていたらしく、G県のT市に一軒家を購入したそうです。祖母は先にその一軒家に移り、Aさんは仕事を終えた後に移る算段だったそうですが、そこまでの道中、山越えに失敗してAさんは滑落して死んでしまったそうです。

 山での死人はその場で荼毘に付されるらしく、次に祖母がAさんと会ったのは、骨だけとなった遺体だったそうです。

 祖母はその後発狂、そして肺結核を患い、陰鬱な日々を送っていたそうです。そんな状況を親類は見かね、都心よりも落ち着くであろう地方への移住を薦めたそうです。その地方が現在の私が住んでいる実家であり、祖母も今に至るまで住んでいます。

 平たく言ってしまえば、最愛の人を否が応でも思い出してしまう都心は耐えられず、地方に逃げて来たということになるんでしょうか。

 それから祖母は祖父(既に逝去)と結婚し、私の父親を産んだというわけです。

 それを聴いて、人には歴史があるんだなあ、と思ったものです。だが話はそれで終わらず、どうやらその話は私の父親、叔母にも話していないとのことです。この話を知っているのは私を含め残り数人だけだそうで、とんでもない爆弾を渡されてしまった、と驚愕したものです。

 

母と祖母の確執

 私の母と祖母は仲が大変悪いです。嫁と姑とは今さら論じるまでも無く不仲の代名詞ですが、私の家でもそれは変わりません。

 つい先ほども、祖母の秘密の話について言及され、私は言葉を濁しました。その点について、母は祖母のこんな悪いことされたのよエピソードを聞かされ辟易としてしまいました。

 私に母と姑の喧嘩に巻き込まないで欲しい……。私は祖母に対して悪感情を持っていませんし、母に対しても同様です。なんだってこう、人間関係というものは面倒くさいんだ……。

 

父親の本当の父親とは

 さて、ここまで話をしてきましたが、私は祖母の話を聞いた後に疑問が一つ浮上しました。その疑問の前に、父親には二人の妹がいます。私から見れば叔母ですね。

 叔母と父親は十以上歳が離れています。これまでの私はそういうものなんだ、という風に受け取っていましたが、今回の話を聞かされた後ではとある疑問が沸いてくるんです。

 叔母と父親の歳が十以上離れているのは、父親と叔母は父親違いなのではないか、という疑問です。

 つまり、祖母と最愛の人の間に生まれたのが私の父親であり、祖母と祖父(既に逝去)の間に生まれたのが叔母の二人なのではないか、という疑問です。

 まさかそんな、という気持ちでいっぱいなのですが、考えれば考えるほどこの説は濃厚になっていくのです。

 というのも、祖母が最愛の人と悲劇的な別れ方をしたのは26歳の頃らしいのです。そして今の祖母の年齢は86歳。私の父親の年齢は62歳。つまり、祖母は24歳の時に父親を産んでいるのです。

 祖母が祖父(既に逝去)と結婚したのが26歳以降と考えると、祖父と父親の間に血縁関係がないと考えるのが普通でしょう。

 とはいえ、祖母が言った26歳の時に最愛の人を失った、これが記憶違いであればまだ分かります。それならまだ辻褄が合うんです。もっと早く……それこそ22歳の頃とか、その辺なら分かるんです。うん……。

 でもなあ、父親と祖父の間に血縁関係が無いのであれば、色々と繋がるものがあるのも確かなんですよねえ。なんというか、祖父と父親ってあんまり似てないんですよ。顔も、手足も。父親と私ってかなり筋肉質なんですよ。元々ガッチリっていうか、言ってみれば太ましい肉体なんです。しかし、祖父って割とひょろっちくてなまっちろい肉体だったんですよ。とても筋肉質とは言い難い、そんな身体的特徴です。だから不思議だなあとは思っていたんですが、私の考える説が正しければ頷ける話です。

 真相は何なのか。祖母に直接問い質せば一発で分かる話なんですが、それも聞き辛い。

 なぜなら、祖母って自分の身の上の話をした時、途中で会話を打ち切ってるんですよ。未だに最愛の人を引きずっているのか、会話の途中で感極まって「出て行って!」と私を部屋から追い出しているんです。

 そんな祖母に対しもう一度、あの話を聞くことなんてできません。でも、気になるんですよねえ。老い先短い身空でしょうし、話を聞ける機会も残り僅か……。

 そう考えると今聞くのがいいのか……。まあ、同じ家に住んでいる以上、いつかタイミングは来るでしょう。多分恐らくきっと。

 

 まあ、父親と祖父に血縁関係が無かったところで、単純に私がスッキリするだけなんですけどね。それ以上でもそれ以下でもない。

 

 

 というわけで皆々様。

 ここらで兎は床に就かせていただきます。

 さらばっ。